四国エリア

ひろめ市場

飲食

受動喫煙対策で、
「おきゃく文化」を広げる発信地へ!

ひろめ市場では、どのような取組をされましたか?

美味しい名物料理とお酒が楽しめるスポットとして、地元の方はもちろん、観光客にも人気の「ひろめ市場」。

ひろめ市場は、土佐の食文化や人々とのふれあいが楽しめるフードテーマパークです。1998年の開設以来、施設内は基本的に喫煙可にしていました。
館内の多くの店舗では高知名物の食事とともに、アルコールを提供していましたので、お酒を飲むお客様のニーズもあり各テーブルに灰皿を設置していました。
しかし、年々来場されるお客様が増え、ファミリー層や観光客も増加する中で受動喫煙対策の必要性を感じ、2020年4月1日の改正健康増進法の全面施行にあわせて、館内全面禁煙に踏み切りました。

館内全面禁煙にしたのはなぜですか?

病院や学校、オフィスが隣接しているため、周囲にタバコの煙が及ばない広場に喫煙スペースを設置。

当初は喫煙をするお客様のことも考え、館内への喫煙専用室の設置を検討しましたが、喫煙専用室を設置すると、喫煙専用室から近い店舗と離れている店舗で、お客様の来店状況に差が出ることが懸念されます。またフードコートのような開けた場所なので副流煙がやむなく非喫煙者のお客様に届いてしまう状況であったこともあり、新たに喫煙専用室を設置するスペースの問題もありました。
そこで、現在は使用していない、イベント等を行っていた広場の一部に喫煙所を設置し、館内は全面禁煙にしました。売上への影響も懸念されましたが、法律の施行や社会的な情勢もあり、各店舗のオーナーの方々もとても協力的に受動喫煙対策に取り組んでいただいています。
よりよい空気で美味しい料理を楽しんでいただくという意味では、よい取組だったと感じています。

実施にあたって心配していたポイントはどこですか?

誰でも自由に美味しい料理やお酒を楽しむ。「おきゃく文化」の雰囲気が堪能できるのも、ひろめ市場が人気の理由です。

高知には、「おきゃく文化」と呼ばれる宴会好きな県民性があります。宴席があれば、知っている人も知らない人も無礼講で一緒に料理やお酒を楽しむのです。その自由な「おきゃく文化」に対して、館内の全面禁煙は馴染まないのではないかという心配がありました。実際に全面禁煙にした当初はテーブルや館内でタバコを吸おうとするお客様もいらっしゃいましたが、丁寧に説明をすることで現在はご理解いただいていると感じています。
「おきゃく文化」の特長は、“誰でも分け隔てなく楽しめる”というところにあります。これからも受動喫煙対策やその周知活動を通じて、誰もが快適に土佐の食文化を楽しめる空気づくりに努めていきたいと思っています。

ひろめ市場
高知市帯屋町二丁目3-1
営業時間 9:00~23:00(平日・土・祝日)/7:00~23:00(日曜)
※変更になる場合があります。詳しくはHPをご確認ください。
店舗数:60店舗
https://hirome.co.jp/

令和2年度掲載

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