北海道エリア

デンソー北海道

メーカー

受動喫煙対策で健康的な職場環境に。
めざせ!スモークフリー工場

デンソー北海道では、どのような取り組みを行いましたか?

デンソーグループの生産拠点として、千歳市で自動車車載用センサーの設計や生産を行っています。

当社では2017年より「めざせ!スモークフリー工場」のスローガンのもと、受動喫煙のない健康的な職場づくりに取り組んできました。取り組みは大きく3つに分けられます。
1つ目は、就業時間内を禁煙タイムとして定めた「喫煙のルール化」。2つ目が健康保険組合を通じて禁煙をサポートする「卒煙支援」。そして3つ目が、屋内にあった喫煙所を撤去し屋内完全禁煙を行ったり、売店でのたばこの販売を中止する「環境整備」でした。その成果として、2013年に50%だった喫煙率が2021年には36.3%にまで低下しました。

対策を進めるためにどのような工夫をしましたか?

社員の健康増進のために取り組んだ受動喫煙対策について語る小津取締役(右)と井上保健師(左)。

もっとも気を付けていたことは、「十分な周知活動」と「段階的な取り組み」です。喫煙のルール化も環境整備も、事前に知らなければ会社に押し付けられたと感じるかもしれません。また一斉に喫煙所を撤去するなどの急激な変化も反発を招いてしまうおそれがあります。
そこでまずは「禁煙活動集会」を行い産業医の講話や受動喫煙対策の計画を周知しました。その後もポスターや配布物などで周知活動を進め、喫煙所の撤去も屋内から始め、その後敷地内からも撤去と段階的に進めました。
そのおかげか、多くの従業員の賛同を得て取り組みを進めることができました。

受動喫煙対策によってどのような変化がありましたか?

喫煙所を撤去した後のフリースペースは、業務に関する情報共有の場として活用されています。

まず最初に聞こえてきたのが、「ニオイがなくなってうれしい」という声でした。また、以前屋内に喫煙所があった場所は、現在フリースペースとして活用しています。ここは従業員の憩いの場として利用しているほか、共有のパソコンを設置して、会社の情報にアクセスできる場所としても機能しています。
会社からのメッセージなどをはじめ、製造している部品の品質管理の情報も共有されているので、業務改善にも役立っています。受動喫煙対策が健康のための禁煙にとどまらず、会社や従業員の利益につながっているので、今後も継続して取り組みを進めていきたいと考えています。

株式会社デンソー北海道
事業内容:自動車用半導体製品の製造
所在地:北海道千歳市泉沢1007番地195
設立:2007年4月27日
従業員数:1,042名
https://www.denso-hokkaido.co.jp/

令和3年度掲載

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